いつも沢山のお問合せを頂き有難うございます。
お陰様で現在8物件が工事中で、本見積中が1物件、見積図面待ちの物件が4物件有り、全ての工事中の現場定例も出席し、その他に営業中の物件も多数あるので忙しい日々を過ごさせて頂いております。
そんな中、昨日、ちょっと東京から離れたエリア(神奈川の端の方)の概算見積の依頼が来て、どうしようかなーと思っていたのですが、これまで7棟も建てて頂いているお客様からのご依頼だったので、概算を算出していましたが、思ったより坪単価が割高になるな…と思い、直観的に原因は長細い部屋だから、壁量(壁の面積)が多いのだとは私は理解し、お客様にお伝えしたのですが、具体的に、どれぐらい違いが生じるのか頭の体操で図示して見ました。
建設業は、四則演算だけ出来れば十分で、大学受験や大学の研究で使っていた微分積分やΣなどは、
とっくの昔に忘れているので、小学生の算数だと思ってお愉しみ頂ければと思います(笑)
では、40㎡の部屋を間口3m~5.5mで構成すると壁の長さは何メートルになるのか下記の図で示しています。
間口5.5mだと、構成する壁の長さ約25.54mで足りるのに、間口3mですと、壁の長さは約32.66mになってします。
27.8%増です。
壁の長さは階高を3m、壁厚さ0.2mとすると、そのまま型枠の面積や、生コンの数量に反映します。
鉄筋の数量は、生コン数量に対して壁構造であれば、形にも寄りますが概略で0.16t/㎥程度なので、
そちらで計算して一覧表にしてみました。
型枠は、材料加工・運搬費や解体費などを含めて均して4700円/㎡、生コンは強度にも寄りますが18300円/㎥、
鉄筋は相場変動にも寄りますが材工で195000円/tで計算してみた一覧表を下記に示します。
こちらのブログでも、建設費坪単価は建物の形や条件によると何度も述べてきておりますが、
やはり全然違いますね。
27%違うという事は、建設費は、電気設備や内装外装・管理系費用など有り、
単純に躯体だけの話では無いですが、解りやすく言うと、100万円か127万円の違いです。
まとめサイトとかに、建設費の坪単価は、どれぐらいみたいに、建設費の積算・見積自体をやったことが無い人間が適当な記事を書いていますが、
建設費は、数量を積算して、それに単価を入れない限り算出されません。
坪単価なんてものは、積算した建設費を後から検算の為に、各々の面積で割り戻しているだけです。
それでも、相場観として必要なのは解りますし、当社も同じ図面で見積をしたら圧倒的に安いのは解り切っている中で、
それを一般の建築主様にお伝えするための指標として使わせて頂いております。
適当に面積で概算見積を出している会社も多いですが、当社の概算見積は躯体は数量を概略で積算している為、精度はかなり高く、着工時までの物価スライドが異常でない場合は、誤差上下3%程度に収まっております。
一般的な形状・敷地条件の建物の図面が有るのあれば、実働時間は2時間程度で、概算見積算出は可能ですので、お気軽にお問合せ下さい(もちろん無料です。)。
もちろん私の予定も詰まっておりますので、空いた時間に概算をしておりますので、数日のお時間を頂くことも有りますし、
崖地など勾配が有る土地の場合は、精度を高めるために杭屋や山留業者に概算を依頼することもあるので、その場合は、1週間程度の時間を頂きます。