高度地区② 土地活用の豆知識㉗

東京の高度地区に関して、以前『高度地区 1種高度地区、2種高度地区、3種高度地区(東京都)土地活用の豆知識⑤』 のブログ記事でご紹介しました。 本日は、パートナーの「春日部幹建築設計事務所」の高度地区の解説で、更に理解を深めていただきます。 以下、春日部幹氏の文章です。 人気ブログランキング 【高度地区とは】 「高度地区」とは、北側隣地の日照や通風などを確保するための建築物の高さ制限です。建築基準法には「北側斜線」という同じような高さ制限がありますが、北側斜線は商業系や工業系の用途地域では対象外のため、主に都市部において、より細かい制限をかけるために定められているも...

建設業を変える! ㈱土地活用の想い

現在42歳の私が高校生の頃から今も思い続けている建設業への思いについて書いていきます。 高校生の当時は、何となく、建築家という職業に憧れていました。本屋で安藤忠雄やル・コルビジェの本を立ち読みし自分も建築家になるんだと建設業の事については良く知らずに建築学科に行くことを決めました。 建設業を変える! 今でしたら、インターネットで業界について幾らでも調べようがあるので、建築学科を志すことはしなかったかもしれませんが、当時は微々たるテレビや活字の写真の情報の中から、物事を判断する時代でした。 そして高校生の最後の飲み会(緩い高校だったので飲み会は有りました。)の時、ある友人が、言い...

ボリュームチェック 土地活用の豆知識㉗

今回は、土地活用検討の初っ端にあるボリュームチェックについて書きます。 これまでも、業界人としては当然の用語として各記事に書いてきましたが、一般の方々には説明が必要かと感じています。 ボリュームチェックとは まずボリュームチェックとは、「法的条件をクリアして敷地に、どれ位の建物が建てられるか?」ということを設計事務所が検討します。 法的条件とは、建築基準法では、用途地域や、容積率、道路幅などに応じて、道路斜線、日影規制、採光制限、避難経路、高度斜線など、東京都安全条例では窓先空地、避難経路の距離など、各区のワンルーム条例など、全てが成立して、その敷地に、どれぐらいの建物が建築で...

マンション建設費坪単価 土地活用の建設費コストダウン!実例集

建設費コストダウンの㈱土地活用では、マンション建設費について、これまで沢山の記事を書いてきました。 当社は、東京で、同じ仕様であれば、元々ある程度安い地場ゼネコンの5社の見積金額から、同じ図面で1億円コストダウンをしたこともあるように、ぶっちぎりでマンション建設費が安い事を自負しています。 まずは、 RC造のマンション建設費、坪単価の実例リスト ㈱土地活用トラックレコード公開 マンションの建設費の算出方法と絶対解 土地活用の豆知識⑦ マンション建設費の坪単価 ㈱土地活用  の記事を熟読して頂きたいです。 マンション建設費坪単価について そして、そ...

出来高払いと工事代金支払時期 土地活用の豆知識㉖

建設工事代金の支払方法、支払時期には、幾つかのやり方が有ります。 土地活用の豆知識として、各支払方法について、建設業会の裏の裏話しも含めて解説していきます。 3-3-4(サンサンヨン) 出来高払い 10-10-80(テンテンパー) 10-90(テンキュー) 0-100 3カ月個別決済(ゼロヒャク、個別決済) などです。 出来高払いと工事代金支払時期 ①:3-3-4の支払条件 ①の3-3-4が地主さんなどが事業主の場合、最も一般的な支払方法です。簡単に言うと、着工時に30%、上棟(最上階のコンクリート打設完了)時に30%、竣工時に40%という支...

新築マンション建設と空室率と管理会社(東京編) 土地活用の豆知識㉕

本日は、新築マンション建設と空室率と管理会社(東京編)について。 東京でRC造マンションを新築し、経営するときに空室率は、どうしても気になるでしょう。 はっきりというと、今の東京の人口流入を考えれば、募集方法と完成時期、賃料を間違えなければ、新築時は普通に埋まります。 新築マンション建設と空室率と管理会社(東京編) オーナーが決めた管理会社が全部自社で他社に情報を出さないなどの管理会社の問題などを、除いて、賃貸募集で苦しんでいるなどという話は、聞いたことがありません。 そして、一旦満室になってしまえば、オーナーの皆さま、安定した入居を確保されているようです。 当...

㈱土地活用の賃貸マンション標準仕様 

建設費コストダウンの㈱土地活用の仕様について、多くの質問を頂くので、書いておきます。 基本的な、イメージとして、HPで、スクロール写真があるものは、基本的には、標準仕様です。 (HPの画像で標準仕様ではないのは、賃貸居室の床が光っている1物件の床仕様だけです。) ㈱土地活用の賃貸マンション標準仕様 当社の基本的な賃貸マンション仕様に関する考え方は、『高級賃貸』です。 賃料に反映されないものに必要以上に、不要な製作物を作って、コストをアップさせるのではなく、投資効果を収益性を最大化させなくてはいけません。 一方で、建設費の坪単価を下げたいがために、安普請に作るなど...

土地活用で立退きが必要な時はどうする?土地活用の豆知識㉔

本日は、「土地活用と立退き」について。 土地活用をするとき、更地に建設するということは意外と少ないです。 自宅が建っている場合は、自分が引っ越せばよいのであるが、大体、アパートやら、ビル、少し小さめのマンションが建っていることが多い。東京で仕事をしている私の経験上では、半分ぐらいは立退きが必要なケースと感じます。 土地活用と立退き 立退きと言うとどういうイメージをされるか解りませんが、今どきは、お経を大音量で流したり、ブルトーザーで突っ込んだりとかそんなことをする業者は絶対にいません(笑) 今はコンプライアンスもうるさいですし、そんなことする業者の関わる危ない物件には融資...

狭小地の杭の検討と概算見積 土地活用の豆知識㉓ 

狭小地で、塔状の建物(ペンシルビル)を建設する際に、最も重要なのは、杭の検討です。 土地を買う時でも、地主様の仕事を受ける時でも、杭を打設できるかどうかを良く検討しなければなりません。 狭い敷地ですと、敷地内に杭打ち機が入れず(曲がり切れず)に、打設できなかったりして最悪、図面上で計画していた階数が構造的に、施工的に建設できない場合があります。施工出来ないとなると計画が大幅に狂い階数を減らすなど、事業収支的に目も当てられない状況になります。 そのため、特に土地購入段階、地主さんの企画段階から良く調査をしていく必要が有ります。 狭小地の杭の検討と概算見積について 設計事務所...

マンション建設の融資審査について 土地活用の豆知識㉒

今日は、「マンション建設の融資審査について」ということで、新築賃貸経営の融資審査の実情を赤裸々に書いていこうとお思います。 マンション建設の融資審査について 常識的な融資審査目線 現状、「単独の土地を持つ地主様」の場合の、長期融資に関しては、地主様の実情(土地の保有状況や金融他資産、金融機関との取引状況)にもよりますが、ある大きな銀行では、概ね「表面利回りで9.0〜9.5%」ぐらい行かないと、自己資金を出さなければ、フルローンでの融資は否決される場合が多いですね。 この大きな銀行の融資目線は、投資家さんに融資が出ていたと言われている2010年~2015年ごろと、さほど変わっていない...
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